顔がいい。筋肉もいい。マッチョが施術する女性用風俗に行ってきた【第3回】
こんにちは。女性用風俗の体験レポートを書いているキラキラちゃんです。
前回は、マッチョセラピスト・れいむくんによるマッスルマッサージを体験した。
顔がいい。筋肉もいい。
しかし、男性との接触が約2年ぶりだった私は、緊張のあまり全身がガチガチ。
マッサージを受けに来たはずなのに、なぜか身体が全力で抵抗していた。
金を払ってマッサージを受けながら、全力でマッサージを拒否する女。
何しに来たんだよ。
さて、今回はいよいよオイルマッサージ、そして性感マッサージ。
女性用風俗の本領発揮ともいえる時間がやってきた。
果たして、私の身体はリラックスできるのだろうか。
まずはオイルマッサージから。
使用するオイルには、いくつか香りの種類があるらしい。
自分で選べるのだが、正直どれがいいのかさっぱりわからない。
嗅覚に関する語彙力が「いい匂い」と「なんか違う」で構成されている女。
そこで、れいむくんがリードして選んでくれた。
今回使われたのは、ジャスミンの香り。
これが、かなり好きだった。
華やかで甘いのに、くどくない。ふわっと漂う香りが心地よくて、思わず深呼吸したくなる。
さっきまで香りの違いもわからなかったくせに、急にジャスミンのよさを語り始める私。
選んだのはれいむくんなのに、気分だけは香水評論家である。
そういえば、第1弾では書きそびれていたことがある。
れいむくん自身からも、甘いいい香りがしていたのだ。
顔がいい。筋肉もいい。おまけにいい匂いまでする。
どこまで装備を整えれば気が済むのか。
しかも、この日は台風。
こちらは強風で髪はボサボサ、湿気で化粧も崩れ、ほぼ遭難者のような状態で施術台に転がっている。
一方、れいむくんは顔面・肉体・香りの三部門で隙がない。
同じ台風を経験したとは思えない仕上がりである。
一方的な戦力差だ。
こうして、ジャスミンの香りに包まれながら、うつ伏せでのオイルマッサージが始まった。
先ほどまでのストレッチとは、明らかに空気が違う。
オイルをまとった手が、ゆっくりと肌の上を滑っていく。
ストレッチでは身体を伸ばされる感覚が中心だったが、今度は触れられていること自体に意識が向く。
ジャスミンの甘い香り。
肌を伝う、なめらかな感触。
そして、徐々に際どいところへと近づいていく施術。
なるほど。これはなかなか色っぽい。
身体を預けていると、次にどこへ手が移るのか、つい気になってしまう。
ところが、ここでひとつ問題が発生する。
私が、ずっと喋っているのである。
いや、れいむくんが無理に話しかけているわけではない。
私が勝手に喋っている。
というのも、私は恥ずかしくなると余計に口数が増えるタイプなのだ。
もっとも、普段からよく喋る。
私と二人きりになると、もれなく私のラジオ番組が始まる。
しかも、こちらが勝手に喋り続けるので、相手には選局権もない。
強制聴取である。
そんなわけで、際どいところを触られているというのに、口だけは絶好調。
しかし、ここで新たな問題が発生した。
これだけ普通に喋っておいて、今さら甘い声なんて出せる?
無理である。
先ほどまで雑談していた相手の前で、突然しおらしい声を出す。
その切り替えが、どうにも恥ずかしい。
別に、声を出してはいけないと言われたわけではない。
むしろ、こういう場所なのだから、何も気にする必要はないはずだ。
頭ではわかっている。
わかっているのだが。
こちらにも社会性というものがある。
結果、声が漏れないように謎の忍耐力を発揮することになった。
マッサージを受けながら自主的に我慢大会を開催している。
参加者は私一名。
賞品は特にない。
開催する意味がなさすぎる。
ただ、前回のように身体が強張るばかりだった時間と比べると、ジャスミンの香りやオイルの感触を楽しむ余裕は生まれていた。
オイルマッサージが終わると、今度は仰向けに。
いよいよ性感マッサージが始まる。
ここで特筆したいのが、仰向けになったときの筋肉の迫力である。
れいむくんの鍛え上げられた身体が、視界いっぱいに飛び込んでくる。
近い。デカい。ありがたい。
そもそも、普通に生活していて、ここまで鍛え上げられた男性の身体を間近で見る機会なんてそうそうない。
ジムに行けばマッチョはいるだろうが、至近距離で堂々と鑑賞できるわけでもない。
筋肉にも肖像権はある。
それが今、合法的に目の前にある。
なんという贅沢な鑑賞環境だろうか。
しかも、写真で見る筋肉と、実際に目の前にある筋肉では迫力が違う。
腕の太さも、肩まわりの厚みも、近くで見ると存在感がすごい。
羞恥心は限界なのに、眼福はちゃっかり享受している。
さて、いよいよ本番である。
もちろん、この先どうなるかはある程度わかっている。
ここは女性用風俗。しかも、これから性感マッサージが始まるのだ。
何も起こらないと思っているほど、こちらもお花畑ではない。
覚悟は決めた。
あとは羞恥心が仕事を放棄してくれることを祈るのみである。
施術は上半身から徐々に進んでいく。
ジャスミンの甘い香りが漂うなか、れいむくんの手がゆっくりと動く。
顔を上げれば、すぐそこに整った顔立ち。視線を逸らせば、今度は鍛え上げられた身体が目に入る。
どこを見ても逃げ場がない。
さっきまであれほど喋っていたのに、気づけば言葉が途切れていた。
そして、胸元への施術が始まったあたりで、とうとう声を抑えきれなくなった。
あああああ、恥ずかしい!!!!
覚悟はしていた。こうなることもわかっていた。
とはいえ、理屈と羞恥心は別部署なのである。
しかも、両部署の連携がまったく取れていない。
社内コミュニケーションが終わっている。
そこから施術はさらに進んでいく。
胸元に、舌の柔らかな感触が伝わる。
手とは違う温かさに、思わず甘い声が漏れた。
一度声が出てしまうと、もう取り繕う余裕もない。呼吸は乱れ、先ほどまでの軽口はすっかり消えていた。
あれほど声を出すまいと頑張っていたのに。
私の社会性、ここで無事終了。
施術はいよいよ下半身へ。
実は、ここでひとつ懸念があった。
吸引系のおもちゃを愛用している私としては、正直、生身の人間による刺激で満足できるのか、少々不安だったのだ。
文明の利器に育てられた女である。
なにしろ、機械はあまりにも仕事が早い。
しかし、そんな心配は杞憂だった。
れいむくんの指先は、こちらの反応を確かめるように丁寧に動いていく。
思わず息が漏れる。その反応を隠そうとした矢先、さらに唇が近づいてきた。
舌の柔らかな温かさが加わり、思わず肩が跳ねる。
待って待って待って。
さっきまで普通に喋っていた美青年が、今はこんなにも近くにいる。
恥ずかしい。気持ちいい。いや、やっぱり恥ずかしい。
脳内の処理が追いつかない。
それでも、れいむくんの丁寧な施術に身を任せているうちに、少しずつ余計なことを考えなくなっていった。
あれほど恥ずかしかった自分の声も、いつの間にか気にならなくなっている。
気づけば、ただ夢中でその時間を楽しんでいた。
そして施術が終わったあと、ふと思った。
生身の人間の底力を、完全に見くびっていた。
単純な刺激の強さだけではない。自分の反応を見ながら、ひとりの女性として丁寧に扱ってもらえることが、こんなにも嬉しいとは。
文明の利器もいいけれど、たまには人の温もりも悪くない。
(何様)
思えば、男性との接触が約2年ぶりだった私。
最初は緊張で身体を強張らせていたのに、最後にはこんな感想を抱くことになるとは。
それにしても、施術中はあれほど自分の反応を知られるのが恥ずかしかったというのに。
その一部始終を最終的にインターネットへ公開する私。
……冷静に考えると、これが一番恥ずかしいのでは?
というわけで、全3回にわたるマッチョセラピスト体験レポートは、これにて終了。
れいむくん、ありがとうございました。
筋肉を見に行ったはずが、自分の知らなかった一面を発見することになった。
女性用風俗とは、案外、自分自身と向き合わされる場所なのかもしれない。
この記事を書いた人|キラキラちゃん
言語理解IQ130・教員免許保有。
現在はSNSを中心に、恋愛や人間関係のお悩みを独自の視点から読み解く「読解」コンテンツを発信中。


